羊と鋼の森

お勧めです♡
お勧めです♡

朝から雨の水曜日。

午前中は我が家でデュオのリハーサル(合わせ練習)でしたが、日曜日のライブの疲れが今頃出てきて相手も風邪気味という事でお休み。レディースディですし、ふらりと思い立ち、前から行きたかった映画「羊と鋼の森」を観て来ました(^^)


北海道の自然があちこちに美しく散りばめられた北の街で山崎賢人さん演じる駆け出しの調律師が成長して行く物語。実は去年、生徒さんに勧められて原作を読みかけで止まっています(笑)途中までストーリーは知っていますが最後はまだ読んでないのでそれはそれで良かったです!


以下、ネタバレありますのでご注意下さい。


ピアノ弾きとして沢山、心に響く言葉がありました。「才能と言うのは好きな事、あきらめられない事」「ピアノで食べて行くんじゃない、ピアノを食べて行く」「(ピアノを弾くことは)孤独なの、本当に孤独なの」

いちいち、良い事言うなぁ〜と頷きました。


ピアノを弾けると言う事はなんと幸せな事なのか。でも、私も今までのピアノ漬けの人生で精神的に弾けない時期もありました。ジブリ映画「魔女の宅急便」の主人公キキが急に飛べなくなったみたいに。

でも、その殻を突き破って今の自分があるのですね。それは一人一人、何がきっかけでまた弾けるようになるのかはわかりません。

子犬のワルツを弾く男性、子供の頃にその名曲を軽々とを弾けたのは幸せな日々だったからでしょう。両親亡き後、恐らくただ1匹の家族だった亡き犬の首輪を握りしめていたのを手離して再びその曲を弾くシーン、涙が止まりませんでした。今年の発表会の講師演奏は子犬のワルツにするもしれません(笑)


ピアノにまつわる思いは人それぞれだと思います。ピアノ教師としては幼いお子様から大人の方、ご高齢の方までその思いに丁寧に寄り添ってお教えしたいと改めて思いました。

そして、そのようなお一人お一人の人生に寄り添う事が出来る幸せをまた感じる事が出来ました。

ピアニストとしては一人で輝けるわけではない、裏方で支えて下さる方々がいてこそ表に立てる。調律師という裏方には裏方ならではのドラマがある。そんな事も色々思わされた映画でした。


お時間ある時にご覧になってはいかがでしょう?お勧めですよ♡